『夏目友人帳』のアニメを視聴しました。
リアルタイムで見ていた時の記憶がぽつぽつと蘇ってきますね。
ニャンコ先生、可愛い。
アニメで記憶に強く残っているのは『月分祭』ですね。豊月神の声優が緑川光さんなんですよ。私、緑川さんの声が子供の頃から好きで、吐息だけで判別できるようになったくらい。だから物凄く印象に残ってる。素顔は見えないけど豊月神の穏やかさとか、祭りに対する感情と溶け合うような声だなって、思いました。
夏目貴志の印象
あの環境で育ってあんまり歪んでない。自分が傷つくことよりも、自分が誰かを傷付けないよう、過去の自分の失態を把握して立ち回っているように見える。振り返って「いい人たちだった」と言うのは、本心なんだろうね。嫌な事の方が多かったはずなのに、いいところを拾い上げようとしている。強い子だなぁ……。痛みを知っているからこその共感性なのか。自分が苦労しても、利益がなくても、相手の立場で考えて発言し、行動している。思いやりの塊。純粋なのかもしれない。嫌味がない。うまい言葉が見つからないけど、冬の日向のような、優しいあたたかさ。
名取周一の印象
もう一人の夏目。純粋さを捨て、やさぐれた夏目。そんな感じがした。きっと柊がニャンコ先生ポジションなんだと思う。この先、的場さんとどう交友関係を築いていくか……楽しみですね。
的場誠司の印象
寂しい人。汗水たらした努力って物とは無縁かもしれないけど、立場を考えると頑張っている部分はあると思う。元々力が強いし、人間的にも何でもそつなくこなせる有能タイプなんだろうなぁ……とこっそり思う。有能すぎて打たれない杭。嫌味っぽいところはひねくれているとかではなく、ただの性格かな。思った感想を言葉選ばないで口にして、相手に誤解されてもさほど気にしなそう。立場に縛られている感もあるけど、それが存在意義になっていたりするのかな。
原作を読んでいるのと居ないのとで、的場さんが一番印象違うのかもしれない。原作未読の母にはただの嫌な人、意地悪な人って印象が強いけど、私は原作読んでてアニメで語られていない部分も知っている。それを差し引いても的場さんみたいなキャラは好きなんですけどね!! うん。
夏目友人帳は全体を通して優しい話なんだけど、ところどころに棘があるなって。夏目に対する周囲の反応もそうなんだけど、夏目が「良い人たちだった」と言ってしまった所為で、預けられた家の事情とか夏目の態度による仕方ない部分と言うか、嫌な人達という印象が緩和される。自分にも悪い部分があったと認められる夏目は強い。
個人的に、1人だけどうしてもイラっとするキャラが居る。夏目の言葉や態度でも緩和できなかった印象の悪さ。棘のまま残っていると感じてしまう。たぶんだけど、そのキャラに共感した部分があって、私は自分のその部分が嫌いだからなのかもしれない。どうせなら好きなキャラと共通点あってほしいものですね……。